2018/05/17

なぜ生まれつきの才能を伸ばせる子どもと伸ばせない子がいるのだろう。 
うまく生きる才能ってあるんだろうか。 
クラスで一番賢い子が将来一番の金持ちにはならないのはなぜだろう。 
なぜ人には出会った瞬間に好きになれる人がいたり、信用できないと思える人がいるのだろう。 
なぜもうだめだというような困難に出会っても楽観的でいられ人がいるのだろうか。

遺伝子研究が進むこの21世紀でも、天賦の才能はそれを伸ばせなければただの添付の才能となり、いまだ能力を伸ばす手立てが議論されています。 
もうずいぶん前の話です、おそらく10年以上も前になると思いますが、ある教育雑誌を読んでるとこんな記事が目に入りました。 
なかなか興味深かったので正確ではありませんがご紹介いたしましょう。

確かアメリカの教育研究グループのレポートでした。 
このグループのテーマは子どもの将来を予測するための物差しを見つけられるかというものです。 
4歳児の幼稚園児1クラスについてある実験をしてみたそうです。 
子どもたちひとり一人にお菓子をあげて、今すぐに食べてもいいけど先生がお使いに行ってる間、食べないで待ってるともうひとつお菓子をあげましょう、という提案です。

もちろん結果は当然2グループにわかれました。 
すぐに食べたグループと、食べないで我慢して待っていたグループです。 
そして子どもたちが大学に入学するまで追跡調査をしたそうです。 
その調査結果がなかなか面白かったのです。 
先生が帰ってくるまで辛抱できた子どもは環境に対する適応性が高く、クラスの中でも信頼性のある生徒に成長し、お菓子を我慢できなかった子どもはチャレンジ精神に乏しく、チャレンジしてもすぐに挫ける傾向にあったそうです。 
当然自分の将来に向き合う姿勢は異なり、SAT(進学適正試験)の点数も我慢できた子どものグループと出来なかった子のグループの平均得点の差は100点以上も開いていたそうです。

これは何を私たちに教えてくれているのでしょうか。 
もちろんこの調査は10年も20年も前の話で、今この21世に暮らしている我々の子どもたちとは環境も大きく異なりますので、そのまま私たちの子でもに当てはまらないかもしれません。 
でも、人間が持って生まれた、いわゆる生まれつきの才能と生まれた後に獲得した性格(躾などによって獲得した性格)や能力について、次回は、人との繋がりという視点からもう少し広げて考えて見ましょう。 
また前述した資料の出典が定かではありませんのでご存知の方はお知らせください。